【開催レポート】障がいのある子の成人期の自立セミナー～支援の現場が伝えたい学齢期から育てるべき力とは～

こんにちは、アイステップ名古屋です。

2025年11月18日（火）、名古屋市天白区にて「障がいのある子の成人期の自立セミナー ～支援の現場が伝えたい学齢期から育てるべき力とは？～」を開催いたしました。

今回は多くのご関心をいただき、募集開始から間もなく満席となり、増席のうえキャンセル待ちも出るほどの大盛況となりました。

本セミナーでは、地域で知的障がいや自閉症などのある子どもたちの支援を長年実践されている奥山善仁氏（株式会社あいぽ代表）をお迎えし、「成人期の生活リズム」「住まい」「就労」「金銭管理」など、学齢期から準備していくべき“自立力”について、支援現場のリアルな事例とともにお話しいただきました。

今回のレポートでは、セミナーの内容・交流タイムの様子・参加者のご感想・次回予定までを順にご紹介いたします。

講師紹介：地域で自立支援を実践する奥山善仁氏

奥山 善仁 氏　株式会社あいぽ 代表

強度行動障害支援者養成研修講師
発達障害者支援センターりんくす スーパーバイザー

名古屋市緑区にて放課後等デイサービス・生活介護・ヘルパー事業を運営し、重度知的障がいや自閉症をもつ子どもたちへの支援を専門に行う。

特に、強度行動障害のある方の支援において高い実践力と指導力を持ち、地域での研修や講演多数あり。

愛知県の強度行動障害支援者養成研修講師としても活躍されており、実践的かつ現実に根ざしたお話が人気です。

セミナー内容：学齢期から成人期までに育てたい“自立”とは

奥山先生からのお言葉

将来求められることは、能力よりも「自立」です。
親が離れる時間を作れるように進めてみてください。
余暇・生活・学習などを一人で行う時間を作る。そして、大事なことは、親の希望ではなく本人の希望です。

セミナー内容

◆成人期の生活リズムと学齢期の生活リズムの違い
◆住まいについて
◆福祉就労・一般就労について
◆金銭に関して（おまけ）

交流会の様子：保護者同士のリアルな意見交換

奥山先生もランチ会に参加してくださり、貴重な時間を過ごさせていただきました。

ランチ会の時間は、お母さん同士の本音や具体的な情報も聞ける場所としても有効に活用されています。

最初の頃は５名くらいだったランチ会が、今ではセミナーに参加してくださる８割以上の方が参加されるようになりました。

そして、お母さんたちの輪が広がっていることを主催者としては嬉しく感じているところです。

参加者の感想：「今から準備すべきことが明確になった」

Aさん

とてもリアルな話で、具体的なイメージが一気に湧きました。
表面的な情報ではなく実際の体験に基づいた超リアルな現実を知ることができて本当に勉強になりました。

Bさん

身辺自立的な自立だけではなく、子と親の心の自立が必要なんだなと思いました。現場目線の意見はとてもリアルで参考になりました。

Cさん

現場の経験からの役立つお話ですし、新鮮なお話ばかりで、凄く心に残りました。
自立に向けて頑張ろうという気持ちになり、また、家でいつもYouTubeを見せてしまっていることへの罪悪感が和らぎました。
強度行動障害研修にも興味が湧きました。

Dさん

参加することで葛藤も生まれましたが、一人で部屋で過ごすスキルとしてタブレットやゲームもありなのだという事で、今まで悩んでいたことが少し楽になりました。
一般就労を目指すよりも生活リズムを整えることが大切だという事も聞けて良かったです。
本人にとって何が良いのか、子離れも含めてしっかりと考えていきたいと思います。

2025年ラスト＆2026年オープニング座談会

開催内容が一部変更になりましたので、ご確認ください。

2025年12月16日（火）
【ドリームミーティング】座談会形式で、今後のアイステップで開催してほしいことや今の悩みや迷いを語り合う時間にしたいと考えています。

2026年1月20日（火）
【名古屋市議さんと話そう】障がい児家庭の声を届ける座談会

「何をしたらいいか分からない」という不安が、
「ここから始めてみようかな」に変わる。
そんな時間を、これからも一緒に作っていけたらと思います。

また皆さんと、お会いできるのを楽しみにしています！

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